
monq design
修行を怠り、筆を取る。
お元気ですか。
今私は旭川市にある農村、江丹別町に暮らしています。
札幌の暮らしも好きだったけれど、
あの日迷い込んだ江丹別の緑に恋焦がれ、
全て手放して住み着いてしまったのでした。
目の前に迫る緑、緑の大らかな丘。
その丘陵の向こうで牛がのびのびと生きている。
甘い草の匂い、吸った息が胸を打った時。
どんな日常の中にも潜む、
素朴な愛情のおおらかさを思い出したのでした。
ここに至るまで、地元の方、遠く離れた友人、
たくさんの方々が親切にしてくださいました。
忘れてはいけないのに、
すぐに忘れては傲慢になる私の揺れる様を、
どうかこの自然の一部となって見守っていてください。
また息することからやり直し。
いつもふりだしに戻ってばかりです。

音の道
自由に気ままに生きること。

宿の道
暮らしを愛すること。
「300年後のあの人のために、今を紡ぐ」
1日1組限定の宿泊兼レコーディングスタジオ。
この世で一度きりの24時間。
「泊まった人にしか語れない人生」を、
300年にわたって毎日レコードに刻み続けます。
「大義を持たぬ自分の生まれた意味とは」
そう自身に問い続ける中、
薄ぼんやりと光って見えた一筋の糸。
この世界を動かす人の声も、
なんの肩書きも持たぬ人の声も、
等しく誰かを支える可能性なのではないか、と。